堀場製作所の蛍光分光光度計であるFluoroMax PlusとOxford InstrumentsのクライオスタットであるOptistat DNを設置しました。蛍光分光光度計は通常の蛍光に加えてリン光測定も可能で高感度です。クライオスタットと組み合わせることで77 Kまでの測定を実現しました。また、クライオスタットは大学の共通機器である蛍光寿命測定装置と組み合わせての使用も可能です。新規な発光材料開発になくてはならない重要な機器が揃いました!
ザルトリウス製のマイクロ天秤(MCE3.6P-2S01-M)を導入しました。
1 mg弱の化合物量であってもμgの精度で秤量することが出来ます。 貴重な化合物を使った溶液調製などに威力を発揮します。 先導研の菊池先生のご厚意で大塚電子製の反射分光膜厚計 FE-3000も設置しました。 基板上に成膜したnm~μmオーダーの薄膜の膜厚や光学定数の測定ができます。また、光学定数が既知であれば多層膜の分析も出来ます。 有機ELなどに使用する有機薄膜の膜厚測定に威力を発揮します。 Shimadzu製の紫外可視分光光度計(UV-2600)とHPLCシステム(Nexera)を導入しました。
UV-2600はダブルビーム方式のため高い精度で新規物質の吸収スペクトル測定はもちろん、滴定や分光電気化学実験などをすることが出来ます。 HPLCシステムは低圧グラジエントポンプとPDA(Photo Diode Array)、RI(Reflactive Index)検出器を備えています。化合物の定量を通じた反応追跡と標準試料との比較による高分子の分子量の測定などが可能です。 ポーランドとスウェーデンのグループとの共同研究成果であるTADF材料をインクジェットプリントした有機EL素子に関する論文がOrg. Electron.にアクセプトされました!これまで当研究室ではスピンコート法を使用して有機層全てが塗布によって作製された熱活性化遅延蛍光(TADF)有機EL素子を報告してきました。今回はインクジェット法によってもデンドリマー層を成膜出来ることを実証しました。実際に素子のパターニングにも成功しており、印刷による有機EL素子の作製に近づきました。今後はスピンコート法で成膜している発光層以外の材料もインクジェット法で成膜することとさらなる効率の上昇が課題となります。Link
日本分析工業製のリサイクル分取GPCが納品・設置されました。排除限界が分子量5000と20000でφ=40のカラムを備えており一度にグラムスケールのGPC精製が可能です。デンドリマーはもちろん低分子の精製にも力を発揮します。
准教授室と学生居室の床にタイルカーペットを敷きました。棚などの移動には岡田研究室のスタッフ・学生にお手伝いいただきました。ありがとうございました。
神戸の甲南大学岡本キャンパスで開催された日本化学会第99春季年会に参加し3件の研究発表を行いました。同期間中には前所属の東京工業大学山元研究室の同窓会にも参加しました。また、甲南大学の木本研究室の見学もさせていただきました。
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Author九州大学先導物質化学研究所 Archives
May 2023
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